あとりえ〜温〜

作り出すのは心の温もり

Story『弱さと共に強く在る』

3月3日、一件の依頼が入った。

 

きっかけはInstagram。

 

神奈川県在住の方だった。

 

 

「結婚して親元を離れるので、両親へ家族全員の名前で書いた作品を贈りたい。」

 

 

 

作品の打ち合わせに入り、家族構成を尋ねた。

 

父、母、姉(依頼主さん)、弟…の4人家族

 

…だったそうだ。5年前までは。

 

 

 

弟さん、5年前に19歳という若さで不慮の事故で他界されたという。

 

 

メールの本文には、

残された家族3人がある日突然真っ暗闇に突き落とされたこと、

それでも、家族で支えあって5年たった今、笑い合えるようになったことが

綴られていた。

 

 

 

軽はずみな言葉は書けない。

 

両親の5年間の想い、姉の想い、弟が今伝えたいこと、

その見えない部分へ思考を広げていく。

 

 

すると、いろんな想いが溢れてきた。

 

「昔、家族や友達と語りあった未来には、当たり前の様に“4人”の家族がいただろうな」

 

「家族そろって迎える今が一番幸せなのは間違いない。でも、きっと形は違っても1人欠けた今でしか気が付けなかった事があるんじゃないかな?それは、命の大切さだったり、人の優しさだったり、家族の絆だったり…するんじゃないかな?」

 

「きっとさみしさは消えない。反抗期だった弟とのケンカの思い出も、伝えておけばよかった…という後悔もきっとあふれてくるんじゃないかな」

 

「そんな、さみしさや後悔と

強がりに似た強さを持って5年間生きてきたんじゃないだろうか。」

 

依頼の作品は名前で綴る言葉としてお届けしたのだ

けど、

そのあともこのご家族の事を思いだしては

あれやこれや考えてたら

浮かんできたフレーズがある。

 

そのフレーズからイメージを広げて書いたこの詩は、

家族を亡くし、それでも強くたくましく生きるご家族から学んだ、大切な想いです。

 

 

 

【弱さと共に強く在る】

 

昔、だれかと共に思い描いた未来とは

 

違う「今」があって

 

でも、きっと

 

そんな「今」でしか気付けない大切な事があって

 

時々あふれてくる後悔やさみしさと一緒に歩いていくんだ。

 

仕方ないんだって

 

それでいいんだって

 

自分の心とケンカして

 

強く強く生きていくんだ。

 

 

20150418_124404~2

 

 

幸せを願って。

 

 

2015年5月16日

 

詩太

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